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移住する時、日本の保険はどうしたらいいのか?
社会保険は休止、その他の生命保険は保険内容を吟味検討し払済や解約、減額などをすることをオススメする。(申請者が日本からカナダへ移住することを前提として説明)
社会保険
ワーキングホリデーや留学など概ね1年の海外滞在では住民票を日本においたまま日本の国民健康保険を継続し海外療養費制を利用することも可能だが、移民の場合は永住目的であるから日本の社会保険を移住後も加入し続けるのは実用的ではない。しかし帰国の際、手続きをし保険料を払うことで再加入は可能なので歯の治療などを帰国にあわせて日本で受けることはできる(日本に着いた時点での住民票の転入届とカナダに戻る際に転出届けをだす必要がある)。
なので移民の際には住民票を転出するとともに社会保険の休止を申し出ておくのが一般的。
移民となった人間はカナダ各州の医療保険に加入できる。しかしこれは渡加後すぐにおりる訳ではなく、渡加後に数カ月の無保険状態ができてしまう。
これをカバーするのに現地で一般の代理店を通して医療保険に入るなどの選択肢がある。移民向けにこういった短期医療保険が存在している。保険代理店はイエローページやネットで検索できるし、移民先に知人がいる場合は口コミを頼るのも手。
日本から入れる海外傷害保険では移民を対象にしていないが、期間限定であるなら可能な場合もあるので保険会社に加入枠を確認しておくとよい。またクレジットカードに保険がついている場合があるが1〜3カ月以内の海外旅行対象が殆どなので移民で渡航した場合、有効であるのかは各社に問合せを。
数カ月の無保険状態期間中で大病を患う可能性は低いとは思うのだが、人は何故だか無保険の時ほど、病気になりやすいのである。特に移民後慣れない環境で身体を壊しやすい。カナダの医療費は高額であるし、保険があることで不安が軽減されるなら加入しておいた方が無難といえる。(州によっては正規の州保険が出るまで短期の仮州保険カードを発行してくれるところもあるので自分の住むことになる州のシステムの確認を)
退社して移住するまで時間がある場合
退社してすぐに渡加しない場合は国民健康保険か健康保険の任意継続への手続きが必要。
国民健康保険の加入
会社員でない自営業者やフリーターなどが加入する保険。 印鑑、離職票など健康保険の資格喪失日がわかるものを持って市町村役場へ。金額は前年の所得や地域により異なる。加入手続きをした場合、退職時にさかのぼって請求されるので注意が必要。
健康保険の任意継続
今まで加入していた健康保険をそのまま継続する制度。資格喪失日の前日までに継続して2ヶ月以上被保険者であり、退職した翌日20日以内に手続きが必要。
会社負担分が自己負担になるので在職時の倍額払うことになる。最高月額は25500円。 加入期間は最長2年まで。
継続療養
退職後も保険料を払わず療養中の治療に保険を利用できる制度。資格喪失日の前日までに継続して1年以上被保険者であり、資格喪失日の前日まで保険診療を受けている事、退職した翌日から10日以内に手続きが必要。加入期間は最長5年間。制度の適用は診療中の傷病に限られ喪失後の傷病や再発は対象外。
そのまま無保険状態にする人も多い様だが、移住前の準備で体調を壊す人は少なくない。また移住前には歯科検診などを受けておいた方がいい。
生命保険
社会保険に比べてとりたて必要度が低い割には、日本は9割の世帯がなんらかの生命保険に加入という生命保険加入大国。よっておそらくかなりの人が移住の際、この保険はどうすれば?という疑問を持つものと思われる。
一般に州保険は歯を除く殆どの医療費がカバーされているが、専門医の一部や、リハビリ費用、個室代・差額ベッド費用、最先端医療費などはカバーされていない。
この辺りを考慮にいれ、自分の保険の内容を見直すことで日本で加入している保険のリストラを行うことをオススメ。
生命保険を年払いにしている人は移民が決まった時点で月払いの変更をオススメ。月払いだと翌月から解約できるが年払いだと既に払い込んだ分は戻って来ない(払い込んだ分までの期間、保険は有効)。
以下は保険をどうするかの案であるが、先走って解約や変更をしないように。必ず、渡加の予定がしっかり立って本当に必要がないと判断した時に実行のこと。(保険見直しの無保険状態の時に大病を患って2度と保険に入れなかった、という例もある)
一般的な終身医療保険の場合
若年で加入すると保険料設定が低くされる為(その分、払込期間が長い訳だが)、加入率も高いが保障内容を把握していないという人が一番多いのがこのタイプの保険。
対処法: 保障内容を確認。医療保障や入院給付金などが高額なタイプはカナダではあまり必要ない。つまりカナダで不必要な保障がかなりついているはず。
ここで選択肢は
・払い済みにしてしまう
・養老保険などに変更する
・減額したり特約をはずして最低必要限部分のみにする
・解約する
・そのまま払い続ける
・払い済みにしてしまう
今まで払ってきた保険料で払い済みとしてもらい、死亡保障のみにする。つまり死亡した時だけ払い込み金額と年数にあわせて死亡保障金がおりる。ちなみにこのお金ははもちろん本人は受取ることができないが、単に解約するよりも利率などで死亡時の受取金額が大きくなる場合があるので、今まで払った分を無駄にしたくない時には有効な手段。
・養老保険などに変更する
これは現在、設定していない保険会社が殆どなのだが、終身医療から養老保険に変更し養老保険の満期が来るまで保険金を払い込み満期時に満期金を受取るという方法。各保険会社によって変更できる枠が違うので加入している保険会社に問合せを。
・減額したり特約をはずして最低必要限部分のみにする
医療保障が特約であったり、死亡保障が高額ならこれらを外したり減額することで保険料を安く抑える。解約の決断がつかないが保険料は安くしたい時に有効な手。
・解約する
解約して解約返戻金をもらう。ただし加入期間や保険の条件によっては解約経返戻金がないこともある。また加入期間が一定期間以上だと解約経返戻金が増えるので今すぐ解約するより1年後、2年後に解約した方がお得な場合もある。払込年数と解約返戻金の額を比較検討する必要あり。
・そのまま払い続ける
将来、日本に生活基盤をおく場合有効手段。ただカナダ居住者にとっては日本の生命保険の設定はかなり無駄が多い。
定期保険
一定期間ごとの設定で保険料を払い込む掛け捨てタイプ。ボーナス金がついたり解約返戻金がでるタイプのものもある。殆どのものが10年ごとに保険料がアップし高齢となるほど保険料も高くなる。
これも医療保障部分がカナダのカバー部分と食い違う為、そのまま解約すれば問題なし。 ただし特殊な場合もカバーしている保険もあるので解約前には熟考を。
がん保険
かなり微妙な保険。終身保険で加入している場合、解約しないほうがよい場合がある。というのは保険会社の設定によっては高額治療、最先端医療などカナダ州保険で補えない部分をカバーしている事がある。定期系のガン保険だと解約してカナダで入り直してもさしてかわらないのだが、終身だと加入してからすでに相当期間が経っている場合、若年時に終身に入った時のメリット(保険料が安い)が活かされる。
よって、保険対象となる枠と保険金額の兼ね合い、将来のプラン、がん発生率の可能性などを考慮する必要がある。
養老保険
一定の期間お金を保険料として払い込み、満期時に満期金(払い込み金額+α)を受取るタイプの保険。 ・利率のいい時に入ったものならそのまま払込をして満期金を受取る
・さして利率もよくないなら解約
解約の場合、払い込み金額はちゃんと戻って来るのか確認を。(期間や保険の設定によってはペナルティを課せられることがあったり戻って来る額面が少ないことがある)一定年数を超えれば元本割れしないものもあるので解約時に確認・検討を。
落とし穴
カナダはリスク細分化が進んでいるので場合によっては日本より加入条件が厳しくなり加入できない場合があるので気をつける必要がある。特に喫煙者、アルコール摂取量が多い人は注意が必要。
生命保険会社によっては委任状を渡しておけば代理人による解約・変更等も受け付けているところがあるので、移民前に判断がつかない場合は移住後、カナダでの生活や保険を検討した後、解約の手続きをする方法もある。
規約や条件は各保険会社、加入保険の内容によって異なるので各社に問合せて確認をとっておく。
何故保険に入ったのかを考えてみる
いわゆる公的保険の加入は前提として 日本では異常に民間会社の保険加入率が高い。しかし医療保障にしても死亡保障にしても、ある程度の貯蓄があり、いざという時に備えられるのなら基本的には保険は必要ない。
また一家の稼ぎ手であって子どもがまだ小さい人の場合と独身で人生設計がたっていない人とでは当然、必要死亡保障額が違って来る。一般に扶養家族が多いほど死亡保障は高く設定するのが普通。しかしながら日本では状況の違う人間が同じタイプの保険に入っていることが多い。生命保険は保障と人生設計を考慮して選ぶべきであるし、年に1度は見直して適性であるかどうかなどを確認した方がよい。
今では殆ど貯蓄や投資商品として機能していない日本の生命保険であるが加入時期によっては予定利率の高い『お宝保険』もあるので保険概要を確認・把握することをオススメ。
払い続ける場合は保険会社の格付けをチェックして破綻の可能性がないか確認する。海外治療が保障の対象になるかなども確認を。大抵保険料の請求には診断書と和訳が必要であるし立て替え払い方式のところが殆どなので保障内容に加えて海外での利便性も確認する必要がある。
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